2019.10.09 ブログ
【子宮頸がんワクチン】打つべき?打たない方がいい?

こんにちは!
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川崎・横浜の女性のためのサロン
ベビー&ママサロン ブルーバードの飯田和子です。
今日のテーマは、
【子宮頸がんワクチン】打つべき?打たない方が良い?
もう2ヶ月前になりますが夏休み特別企画として行った、『生理と性のお話会』。
それにご参加いただいた中学2年生の女の子を持つママからご相談があったので、せっかくなのでまとめてみることにしました。
子宮頸がんワクチンに限らず、子供を出産すると立ちはだかる
『予防接種』
どの予防接種も必ず親が、
「打つことに承諾します」
という欄にサインをしなければいけません。
このサインはどういう意味を持つのか。
私はワクチンの効果や副作用、リスクなどすべてにおいて承諾した上で、このワクチンを子供に打つことに同意しています。
という意味が込められたサインです。
ですので必ず予防接種をするときには、
・どの病気に対するワクチンなのか
・その病気はどのような感染経路や症状が現れるのか
・どんな効果を期待してワクチンを接種するのか
・副作用はどのようなものがあるのか
などをしっかりと知った上で、
「打つ」、「打たない」を選択して欲しいなと思います。
前置きが長くなりましたが、子宮頸がんワクチンの話に戻りましょう。
子宮頸がんワクチンってどんなワクチンなの?
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がん自体を予防するワクチンではなく、子宮頸がんの原因となるヒトペパローマウイルスの感染を防ぐワクチンです。
つまり、ウイルスの感染を防ぐもので、がん化を防ぐものではありません。
では日本で承認されている子宮頸がんワクチンとはどのようなものなのでしょうか?
国内で承認されているHPVワクチンは2価と4価の2種類があります。2価ワクチンは子宮頸がんの主要な原因となるHPV16型および18型に対するワクチンであり、一方4価ワクチンは16型・18型および尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型に対するワクチンです。(『日本産婦人科学会より』)
つまり、ワクチンを打ったからと言って100%子宮頸がんを防げるわけではありません。
ですが、海外ではワクチンにより子宮頸がんの罹患率が低下しているのも事実です。
(個人的には、これら海外の子宮頸がん罹患率の低下の理由は、ワクチンの接種だけでなく、性教育の徹底によるものも大きいのではないかと思います。)
子宮頸がんとはどんな病気なの?
子宮頸がんの原因となるヒトペパローマウイルス(以下、HPV)がは、主に性交渉により人から人に感染します。
性交渉の経験がある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされているとても一般的なウイルスです。
ではなぜ、HPVに感染した50%以上の女性すべてが子宮頸がんにならないのか?
それは、感染したからといって必ずがんになる訳ではないから。
HPVに感染しても90%以上の人は、自身の免疫力でどんどんウイルスを追い出し、感染後数年以内にHPVが自然に排除されていることが多いからです。
どのような形で排除されるかというと、ウイルス感染は子宮頸部の粘膜で起こりますが、粘膜の下にはどんどん新しい細胞ができています。この新しい細胞が下から古い細胞を押し上げ、ウイルスが感染した細胞は次第に剥がれおち、HPVは排除されていきます。
お肌でいうターンオーバーみたいな感じですね。
では、どんな時に子宮頸がんへとがん化してしまのか?
それは、HPVに感染した細胞が自然に排除されずに長期間感染したままの状態、ウイルスが溜まったままの状態になると持続感染という状態になり、さらにその状態が5年から10年かけて子宮頸がんへとがん化していきます。
子宮頸がんワクチン接種による副作用
子宮頸がんワクチン接種による副作用については多くの方がご存知のことと思います。
全ての人に摂取後副作用が出るわけではありませんが、主な副作用として、発熱や摂取した部位の痛みや腫れ、重篤な場合は呼吸困難などのアナフィラキシーショックやギランバレー症候群など複数があげられています。
それらの副作用がどのような割合で、どのくらい報告されているかは厚生労働省の子宮頸がん予防ワクチンQ&AのQ18をご確認ください。
ワクチンを打つ打たないの前に大切なこと
いろいろと子宮頸がん、また子宮頸がんワクチンについてまとめてきましたが、いかがでしょうか?
あなたは娘さんにワクチンを打ちますか?打たせませんか?
よく言われているのが、「子宮頸がんになるリスク」を取るのか、「ワクチンを打つことによる副作用」を取るのか。
ですが、その前にとても大切なことを忘れています!
それは、
「子宮頸がんを引き起こすHPV感染を少しでも低くするための性教育」
「たとえHPVに感染しても自然に排除できるだけの免疫を備えた体づくり」
「感染の状況を見落とさないための定期的な健診」
この3点を無視して、打つ打たないの議論をするのはとてもおかしなことです。
もしワクチンを打っているから大丈夫!と避妊や性についての知識もなくSEXをし、そして体の免疫を損なうような生活し、検診も全くしていないでは本末転倒です。
私も女の子を持つ母親として、娘には健康で、元気に赤ちゃんを産んで育てて欲しいと思っています。
その為に私ができること。
それは性教育をきちんと行うこと。
ウイルスに感染しても、自分の免疫力で排除できるような身体を作ってあげること。
だと思ってます。
親として、子どもが病気になるのはとても苦しいことです。
ですので、対処療法的に「ワクチンを打っておけばいいや♪」
ではなく、お子さんのカラダが健康でい続けられるための知識を蓄え、根っこの部分から病気にならないカラダづくりを行うことに、たくさんの方が興味を持っていただけるととても嬉しいです。
一朝一夕にはいきません。トライ&エラーを繰り返しながら、家族の健康を守るにはどうしたらいいのかな?と積み上げていっていただければと思います。
私もまだまだ日々学び中です。一緒に子供たちの健康で明るい未来を創っていきましょう♪
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたにとって、妊娠・出産・育児がその後の人生をさらに輝かす
そんな素敵な時期となりますことを心よりお祈りしております(*^-^*)
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